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『心と体の美と健康をサポート』する多様なカテゴリーのシェアNo.1メーカーから成る集合体を目指します。

“この度の新型コロナウイルスによる感染症に罹患された方々、そのご家族、関係者の皆様にお見舞い申し上げるとともに、亡くなられた方々には心よりご冥福をお祈りいたします。また、医療従事者の方々、感染拡大防止に日々ご尽力されている皆様に深く感謝いたします。″

ー 代表取締役社長 寺田 正秀

『心と体の美と健康をサポート』する多様なカテゴリーのシェアNo.1メーカーから成る集合体を目指します。

2020年1月1日、新生「粧美堂(SHOBIDO)」が始動いたしました。2020年9月期(当期)は期初より、真のメーカーへの転換を加速するために必要な事業構造・経営基盤の改革に着手。その過程で発生した新型コロナウイルスによる感染症の世界的拡大により、改革の意義を再認識したと代表取締役社長の寺田正秀は語ります。その概要と今後の重点施策について聞きました。

当期の事業活動レビューと改革推進の概要

徹底した「選択と集中」が収益構造の大きな変化をもたらす

当期は、小売店などの店舗営業に対する制限や外出自粛要請などの経済活動の停滞による影響を大きく受けました。商談の中止などもあり、特に、下期において新型コロナウイルス感染症拡大により売上への影響が厳しく出た結果、前期比17%の減収となりました。

そのような環境下、当社グループではZACCA(雑貨)事業、OEM事業、コスメコンタクト事業※1を中心に、2019年9月期(前期)に着手した「選択と集中」による収益力強化と「真のメーカー化」に向けた主要商品のブランディング強化を推進いたしました。また、海外事業では、引き続きコスメコンタクト商品の拡販を図りました。

収益力強化に関しましては、販売先、仕入先、自社企画商品における採算性を見直した結果、販売先数は対前期比で25%減、仕入先数は同36%減、自社ブランドの新商品数は同43%減となり、減収の一因となったものの、収益効率の改善につながりました。加えて販売管理費については、抜本的なムダ取りを実施するなど、事業構造改革を進めました。この結果、このような厳しい局面においても黒字を確保することができました。このことは、過去2年間の取り組みが奏功したことの検証になったと同時に、今後の収益改善に効果を発揮すると考えております。

コロナ禍により加速した消費市場と事業現場の変化

コロナ禍により、消費市場の二極化が進行いたしました。販売先別には、都市部でインバウンド需要獲得に注力してきた企業が非常に厳しい一方、ECに強い企業や地域密着で生活必需品を扱っている企業は堅調です。

取引先市場の変化に加え、物理的な移動が難しくなったことなどが現場の背中を押した結果となり、前期から推進してきた様々なムダ排除への取り組みが一気に加速しました。

例えば、営業現場においては、小口の販売先との受発注や日常の営業活動のオンライン化を推進いたしました。オンライン化により、遠隔地に位置する主要販売先との商談回数が増えるなど、副次的な効果も出て、より効率的になりました。

ものづくりの現場においても、以前は中国などにある協力工場の監督などにかなりの頻度で日本からの出張で対応しておりましたが、コロナ禍において、中国の現地スタッフがその機能を代替し、商品をしっかり供給できることが分かりました。

もちろん、日常の管理業務においても、隙間時間を見つけてのミーティング開催など、業務生産性の向上に取り組みました。

2021年9月期(来期)以降の重点施策

御用聞き問屋からの脱却、新生粧美堂のあるべき姿を目指す

当社の現状は、小売市場のためのサービス業の域を出ない、未だ“御用聞き問屋”であると認識しております。品揃えありきの商品戦略、全国津々浦々のすべての販売先にあまねくサービスを提供するという、問屋ならではの営業戦略から抜け切れておりませんでしたが、この在り方では生き残れないとの危機感のもと、「真のメーカー化」を旗印に、前期・当期は「選択と集中」によるムダ取りを実行いたしました。

並行して、当期は、次世代を担う幹部候補を交え、新生粧美堂の将来の姿について深く議論いたしました。その上で、デジタル化や個性の尊重・個人による直接発信の拡大といった社会変化の方向性や、美の専門家としてマーケティング・企画・デザイン・開発・販売・物流の全工程を迅速かつ一気通貫で対応可能な現場力といった当社グループの強みを確認しました。その上で美と健康分野での新たな価値の創出を含めた来期以降の事業戦略・施策の骨子を策定いたしました。

そのキーワードは、世界中の多様な個人の『心と体の美と健康をサポート』すること。そのために当社は「選択と集中」を進め、「小さな市場で大きなシェアを獲得」し、「消費者と直接つながる」ことでシェアNo.1メーカーの集合体を目指してまいります。

世界中の多様な個人の『心と体の美と健康をサポート』

従来、主にムダ取り・収益力改善の視点から「選択と集中」を進めてまいりましたが、来期以降、「真のメーカー」の立場で、「この商品であれば粧美堂」と言われるような定番的商品ラインアップの構築を目指した「選択と集中」を推進するとともに、こだわりあるものづくり・マーケティングにステップアップしたいと考えております。

2020年10月1日、『心と体の美と健康をサポート』という使命に基づき、ZACCA事業部をパーソナルケア事業部と改称いたしました。ボディケア、ヘアケア、スキンケア、ヘルスケアなど、数千億円から数兆円規模のカテゴリーを持つパーソナルケア市場において当社が目指すのは、市場規模が小さなカテゴリーでシェアNo.1を獲得することです。まずは、ハンドケア、メイクアップ、キッズのカテゴリーに焦点を合わせ、事業を展開してまいります。

数年前より戦略的に進めてきた消費者に直接つながる取り組みの成果としまして、当期はEC会員数、SNSフォロワー数が日本、中国を中心に10万人以上増加いたしました。中期的に、100万人の消費者とつながることを目指し、個を尊重する時代の多様な市場情報の集約・活用を強化してまいります。

さらに、2020年10月、化粧品・医薬部外品の受託製造を行う孫会社を持つビューティードア・ホールディングス㈱を子会社化し、川上のノウハウの獲得、ものづくり力の向上、OEM事業の拡充を図ってまいります。グローバル化という視点では、現在、コスメコンタクト事業を軸にアジアに展開しておりますが、当社の強みならびに今後強化する情報の集約・活用に基づく「日本プロデュース」のものづくり体制を構築し、新たなグローバル展開を目指してまいります。

株主・投資家の皆様へのメッセージ

当社は、2008年に商号を「SHO-BI株式会社」に変更し、企業ロゴ、ミッション・ビジョンの刷新を行いました。これが契機となって、全社一丸となり、2009年のJASDAQ市場、2010年の東京証券取引所市場第2部、2011年の同第1部への上場を果たしました。

2020年1月の商号変更は、当社が皆様の「美を創る」真のメーカーに進化するための大切なステップと捉えています。次世代の成長に向けて、大きな舵取りを進める当社グループを変わらずご支援くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

2021年9月期 連結業績予想
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